青汁の代名詞である「ケール」について
目次 青汁とは元々戦時中の栄養不足を補うために、たくさんの野菜を効率よく摂取できるようにと作られたのが始まりです。当時は多くの人が食糧難のため飢餓に悩まされていました。
そのため味にはこだわらず、栄養補給と飢餓の解消が主な目的だったのです。
その頃から使われていたのがケールの青汁です。
ケールの高い栄養価が評価されました。
しかし味は二の次だったので飲みやすさは無く、そこから「まずい青汁」の印象が強くなったのです。
よくまずいと言われるケールですが、どれほど栄養価が高いのかみていきましょう。
ケールについて
ケールが青汁に使われる理由
ケールはアブラナ科の植物でキャベツの一種です。一年中栽培が可能なので青汁の原料として便利なため使われるようになりました。
野菜の王様とも呼ばれるケールは、野菜の中でも特に強烈な青臭さとえぐみがあり、そのままではとても食べられないので青汁として使用されるのが一般的になりました。
年中栽培できるほど生命力に溢れている緑黄色野菜のため、その栄養価は現代でも評価されています。
ケールの栄養価
ビタミン各種やクロロフィル、食物繊維、カルシウム、カリウム、タンパク質、葉酸、GABA、メラトニン、ルテインなど豊富な栄養素が含まれています。強い抗酸化力で健康効果が高いビタミンAの含有量はキャベツの58倍にもなります。
さらにカルシウムも牛乳の2倍以上、食物繊維は水溶性と不溶性をバランスよく含みます。
このように野菜の中でも栄養価が飛び抜けているのがケールなのです。
ケールの健康効果
骨や歯を丈夫にする
植物性のカルシウムは動物性に比べて吸収率が高く、骨や歯を丈夫にします。さらにビタミンKが含まれるので、骨や歯の合成を補酵素としてサポートしてくれます。
便秘解消
バランスの良い食物繊維によって、腸内環境を良好にして便秘を改善してくれます。水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなるので、善玉菌が増えて老廃物が溜まらない綺麗な環境作りを応援します。
目を守る
ルテインには強い抗酸化作用があり、目の疲れや紫外線・パソコンの使い過ぎによる目のダメージを軽減してくれます。ルテインは年を重ねるごとに少なくなり体内では生成されずに眼病に繋がりやすいのですが、食べ物から摂取することで眼病予防にもなります。
抗酸化作用
ケールに含まれるビタミンCやビタミンEがもつ抗酸化作用で、体内の活性酸素を除去、生活習慣病の予防もしてくれます。血中コレステロールや脂質などの健康を阻害する悪影響を体外に排出する働きによって健康の維持に一役買います。
また食物繊維によってコレステロールや血糖値の数値が上昇するのを抑えて、緩やかにすることで高血圧や糖尿病の予防にも効果的です。
美肌効果
コラーゲンの生成をサポートするビタミンCによってシワをできにくくして、肌にハリを取り戻し艶やかな肌触りを期待できるでしょう。またメラニン色素の生成を止めるのでシミやそばかすを防いで綺麗な肌をサポート。
睡眠補助
ケールにはメラトニンという睡眠ホルモンが含まれます。これは元々脳からも分泌されるホルモンで、年々分泌量が減ってきますが外部から摂取することでも効果を得られます。
「寝た気がしない」「寝つけない」などの悩みを解消して、質の良い眠りをサポートします。
抗ストレス
天然アミノ酸であるGABAは高い抗ストレス作用があり、脳や脊髄で働いて緊張を抑えてくれます。またビタミンCにもストレスを和らげる作用があるので気持ちを安定してくれます。
妊婦さんにもオススメ
ケールには葉酸が含まれるので、ビタミンB1と共に細胞の再生や造血作用があります。ホルモンバランスを整えるので女性特有のイライラや気分の落ち込み、更年期などの悩みを軽減します。
さらに胎児の健康な成長にも必要な栄養素なので妊婦さんも積極的に摂り入れたい成分です。
ケールはまずい?
ケールは高い栄養価がある分、とてもクセがあり青臭くてまずいです。ケール100%の青汁はまずくて1杯すら飲めないと言われるほど。
そのまずさは確かに「ケールの味」なのです。
ケールの青汁を美味しく飲もう
健康効果が高くてもまずければ続けられないという方も多いでしょう。そんな方は、牛乳や豆乳と混ぜて飲んでみてください。
味がまろやかになって飲みやすくなります。
牛乳はカルシウムの吸収率をアップする乳糖とカゼインが含まれるので、ケールとの相性も良くて骨や歯の健康には最適です。
豆乳はサポニンやイソフラボンなどの効果で肥満対策や美肌効果を得られます。
女性ホルモンに似た働きをして女性の悩みも改善へと導きます。
フルーツジュースやニンジンジュースなどもほどよい甘さがあるので、ケールと合わせても美味しく飲むことができるでしょう。
青汁の代名詞であるケールの栄養価は高く、健康効果にも期待できるのでぜひ生活に取り入れてみてください。