意外と知られていない青汁の定義
目次 青汁というと緑黄色野菜のジュースやスムージーと見た目が似ていますよね。青汁は野菜ジュースの仲間だと思っている方もいるかもしれません。
でも青汁にはしっかり定義があって、それが守られているものを青汁と呼びます。
一体どんな定義があるのでしょうか。
青汁の定義とは
青汁とは、「緑葉野菜を搾った汁のこと」です。緑色の葉物野菜などを搾った汁が青汁と呼ばれます。
戦時中の食糧難のときに、大根やサツマイモの葉っぱなど捨てられる葉の部分を利用して、搾り汁が作られたのが始まりといわれています。
その後さらに栄養価が高い野菜としてケールの青汁が主流となりました。
今では飲みやすさを求めて大麦若葉や桑の葉、明日葉、クマザサ、長命草なども使用されています。
これらを搾って作られる汁を、粉末状などに加工したものが一般的な青汁として販売されています。
ビタミンやミネラル、食物繊維などの高い栄養価を得るための青汁なので、栄養の豊富さが重視されています。
そのため砂糖やフルーツなど、甘みを加えるものは添加されていない場合が多いです。
ですが、近年は青汁の中にも飲みやすくするために緑葉野菜以外の野菜やフルーツが含まれることがあります。
これは緑葉野菜の搾り汁100%ではないので、本来ならば青汁の定義からは外れるのですが、現代では若い人にも好まれるように飲みやすく改良されています。
「現代風の青汁」に進化してきているといえるでしょう。
青汁と全く異なるもの
野菜ジュース
野菜ジュースはにんじんやトマトなど親しみやすい野菜や果物の搾り汁に甘味などを用いて作られています。栄養価を重視する一方、飲みやすさも重要とされています。
そのため緑葉野菜のみに限定せず自然な甘さのある野菜や果物も使用して、おいしい味わいになっています。
青汁は栄養価が最も大切なので、まずい・青臭いなどの青汁がたくさんあります。
その点で青汁と大きく異なるでしょう。
グリーンスムージー
スムージーは小松菜やほうれん草などの葉物野菜と、バナナやベリー系のフルーツを合わせることが多いです。フルーツは凍らせて使用することもあります。
これらをミキサーで混ぜ合わせてスムージーを作ります。
スムージーも飲みやすさのために甘味料やフルーツが含まれるので糖度が高くなるのが特徴です。
栄養も取れますが青汁ほどではないでしょう。
また一般的にケールや大麦若葉は収穫したままの状態で売られていないので、スムージーに使用することは難しいです。
原料や製法が異なるので青汁とは別物です。
ドリンク以外の青汁
青汁の定義に当てはまるものの、ドリンクタイプではなくサプリメントやゼリータイプ、冷凍タイプ、フリーズドライタイプなど様々な青汁があります。緑葉野菜の搾り汁から作られるのは同じですが、製法が異なります。
別の味を添加するのではなく、青汁の形状を変えることで飲みやすくなったのがサプリメントやゼリータイプの青汁です。
冷凍タイプやフリーズドライの青汁は栄養価を落とさないために加熱せずに作られた青汁です。
飲むときにはドリンクになります。
青汁は形を変えても、定義を変えずに高い栄養価を保っています。