青汁はお湯で溶かしても大丈夫なの?
目次 青汁を飲むとき、いつも冷たい水で溶かしていると寒い時期は体が冷えますよね。朝飲むとしたら冷たい水は飲みにくく、胃腸にも刺激を与えてしまいます。
常温で飲んでいるという方も多いでしょう。
でもお湯で溶かすと栄養価が損なわれてしまうのでは?と気になります。
それは本当なのか、お湯で溶かしても大丈夫なのか検証します。
青汁をお湯で溶かすと栄養価が落ちる?
お湯に弱い栄養素をピックアップしました。本当にお湯に弱いのかみてみましょう。
ビタミンB1・ビタミンC
水に溶けやすい水溶性ビタミンであるビタミンB1・Cは熱やアルカリに弱いです。水や熱を使った調理では30~50%は損失してしまいます。
しかし100%ではありません。
60~100℃のお湯に混ぜても瞬時に破壊されるわけではなく、しばらく残っています。
そのため青汁に溶かしてすぐに飲むのであれば栄養価はそこまで損失されないのです。
野菜のビタミンなどが調理で失われるというのは、茹でたときに水溶性ビタミンがお湯の中に流れて出てしまい、かつ何分間も加熱しているので壊れやすいと言うことです。
その茹で汁も活用するならば流れ出た栄養素を補えるかもしれませんが、そんなことする人はいないでしょう。
長時間加熱し続けると確かにビタミンB1・Cは損失されます。
そのため温度の低いお湯、ぬるま湯程度の温かさが感じられるお湯で溶かせば問題ないでしょう。
水溶性ビタミンの仲間であるパントテン酸やビオチンも同じです。
カリウム
青汁に含まれるカリウムは、体の水分量を調節するのでむくみ解消や血流改善に効果があります。このカリウムもビタミンと同じく水に溶けやすいので、茹でる(加熱する)と栄養価が茹で汁に溶けて落ちてしまいます。
口にするお湯の温度くらいではカリウムは損失されずに摂取できます。
葉酸
妊娠中の方が体の健康と赤ちゃんの成長のためによく摂取されているのが葉酸です。これもおなじく水溶性ビタミンの一種なので長時間の茹で調理をしなければ大幅に損失することはありません。
飲みやすい温度のお湯で飲みましょう。
酵素
よく青汁に植物発酵エキスが含まれると謳っているものがあります。加熱処理しておらず生きたまま酵素が補えるというタイプが増えてきました。
そんな青汁をお湯で溶かしたら、熱に弱い酵素はどうなるのでしょうか。
様々な実験により酵素は48℃から徐々に破壊が始まっていき、65℃以上だと短時間での加熱でも酵素は破壊されてしまうことが分かりました。
そうするとぬるいお湯でも酵素が少しずつ破壊されてしまいますし、沸かせたお湯なら酵素の効果はほぼ無くなるでしょう。
そのため酵素を含む青汁を飲む場合は、お湯ではなく水で飲むようにしてください。
お湯で溶かすことのメリット
吸収されやすい
温かい青汁を飲むことで胃腸を温めて血行を良くしてくれます。特に朝は内臓の働きが鈍くなっています。
胃腸をゆっくり起こすことで負担をかけにくく、栄養の吸収率も高めます。
人体に近い温度なので体が受け入れやすいのです。
冷たい水で体に負担をかけると冷えの原因になり代謝が悪くなる場合もあるので、お湯で飲むことはおススメです。
入眠しやすい
ケールを使った青汁の場合は睡眠ホルモンといわれるメラトニンが含まれます。自然な眠りを促してくれるのですが、温めた青汁にすることによって体が温まってより入眠しやすくなります。
内側から体温が上がり、副交感神経が働くのでリラックス状態になり眠くなるのです。
体が温まる
青汁をお湯で溶かすと体がポカポカと温まります。すると血流が良くなり体中の細胞に酸素や栄養が運ばれます。
細胞の新陳代謝も上がり体の内側から綺麗になれるのです。
そして体温が上がると免疫力もアップするので風邪をひきにくい健康的な体へと期待できるでしょう。
青汁はお湯で飲んでも大丈夫
以上の結果から、青汁をお湯で溶かしても栄養価が急に落ちることは無く、体も温まるのでオススメできるということが分かりました。ただ酵素は熱めのお湯だと壊れるので人肌程度のお湯または水でないといけませんし、水溶性ビタミンなども熱湯であれば壊れやすいのが事実なので、体温に近い温度のお湯が一番適しているでしょう。
冷え症の方は無理をせずにお湯で青汁を飲んでください。