脳梗塞に青汁はNG
目次 健康食品である青汁ですが、アレルギーを持っていたり何らかの病気を患っていたりすると青汁を飲んではいけない場合もあります。その一つとして脳梗塞があります。
脳梗塞と青汁の関係について紹介します。
脳梗塞について
脳梗塞とは?
頭の中の血管が詰まったり切れたりすることで起こる脳卒中は、日本人の死亡原因として上位にあります。脳梗塞は脳卒中の一つです。
頭の中の血管が狭くなる・詰まるなどして脳への酸素やエネルギーが十分に届かず、脳細胞がダメージを受けて脳に障害が起きます。
症状としては片側の手足に運動障害が起きる、言葉に障害が出る、めまいやふらつきなどの歩行障害、視界が悪くなる、意識障害などです。
脳梗塞の原因
脳梗塞を引き起こす前兆として、動脈硬化や不整脈があります。血管にコレステロールや中性脂肪が溜まって血管が硬くなったり詰まりやすくなったりすると血流が悪くなり脳の血管も影響を受けます。
また過度の飲酒などで、心臓のリズムが乱れて血液が心臓内に停滞してしまう「心房細動」になると血の塊ができやすくなり脳の血管が詰まることがあります。
過度のストレスや長時間労働、喫煙や睡眠不足などでも脳梗塞のリスクが高まります。
生活習慣の乱れが脳梗塞になりやすい環境を作っているのです。
脳梗塞に青汁はNG
ワーファリンの働きを弱める
様々な要因から脳梗塞になってしまった方や、動脈硬化があり脳梗塞の予防をしている方は医師からワーファリンを処方されることがあります。ワーファリンは血液中に血栓ができないように血液を固まりにくくする薬です。
血栓症や塞栓症の予防としても処方されます。
青汁にはワーファリンの働きを阻害してしまうビタミンKが含まれます。
ビタミンKは出血したときに血を止めて固める止血作用があります。
この止血作用がワーファリンの血液を固まりにくくする抗凝固作用を打ち消してしまうのです。
ビタミンKは青汁のほかにクロレラや納豆などにも多く含まれるので医師からは摂取を制限されます。
治療に支障をきたすのでワーファリンを服用している人は青汁を飲んではいけません。
バイアスピリンはOK
脳卒中などのリスク回避のためにワーファリンと似た働きをするバイアスピリンを処方されることがあります。ワーファリンが抗血液凝固剤であるのに対しバイアスピリンは抗血小板薬なので血液を固まりにくくする働きは同じですが仕組みが異なります。
そのためビタミンKの止血作用による影響を受けません。
ワーファリンではなくバイアスピリンを処方されている方は青汁を飲んでも問題ないと言われています。
念のため青汁の摂取は治療に支障ないか医師に相談の上で飲むようにしてください。
青汁で脳梗塞を予防する
すでに脳梗塞の治療や予防のために病院から薬を処方されている人は、上記したとおり青汁の摂取を制限されますが、「とくに今のところ脳梗塞の心配はないが、食生活で脳梗塞の予防をしたい」と考えている方には、むしろ青汁の摂取を推奨します。青汁は豊富な栄養がバランス良く含まれているので脳梗塞や動脈硬化の予防に適しています。
血液をサラサラにするビタミンA・B群・C・E、葉酸や、血栓の予防効果があるクロロフィル、血中コレステロールの低下に期待できる食物繊維、抗酸化作用で活性酸素を除去するポリフェノールなど様々な栄養素が脳梗塞を事前に防いでくれます。
生活習慣が乱れていて心配だという方は青汁を飲みましょう。
将来脳梗塞にならないためにも青汁を飲み続けて予防することが大切です。