苦くても青汁に砂糖はダメ
目次 青汁が苦いからといって砂糖を入れて飲みやすくしている人はいませんか? それはNGです。せっかくの青汁の栄養価が損なわれたり、体に悪影響が起きたりと良いことがありません。
ではどんなことが起きるのか解説していきます。
青汁に砂糖を入れるとどうなる?
糖分の摂り過ぎ
砂糖は1gあたり4kcalです。青汁に入れるとして、ティースプーン1杯は約4gですから16 kcalになりますよね。
青汁に甘みを足しただけなのに青汁と同じかそれ以上のカロリー摂取になります。
カロリーだけではなく、糖分を摂取すると血糖値が上がります。
それを下げるためのインスリンが分泌されるので、体内の脂質や糖がどんどん体脂肪となります。
健康やダイエットのために青汁を飲んでいる場合には逆効果。
もし食事やおやつと一緒に砂糖入り青汁を飲んでいるとしたら、その食べ物の炭水化物や脂質もどんどん体脂肪になります。
普通は食べ物の脂質や糖を体に吸収させないために青汁を飲みますよね。
そんな青汁に砂糖を入れることは肥満への近道となってしまいます。
ビタミン不足
砂糖が体内に入るとそれを分解してエネルギーにすべくビタミンやミネラルが消費されてしまい、特にビタミンB1が大量に使われます。砂糖自体にビタミンなどは含まれないので、青汁から得たビタミンやミネラルを使用するのです。
するとビタミン類は少なくなり、他の炭水化物などを分解する力が弱まりエネルギー代謝が悪くなります。
大事なエネルギーが作られないため疲れやすくなり、むくみや動悸を引き起こす可能性も高くなります。
うつや気分障害に
ビタミン(特にビタミンB1)やミネラルが足りなくなると精神的な問題も出てきます。ビタミンB1は脳神経のエネルギーとして使われるブドウ糖を作る働きがあります。
これが不足すると脳や神経系のエネルギーがなくなり、集中力が落ちて仕事や勉強が手に付かなくなったり、イライラしてどうしようもなくなったりします。
脳内の活動がうまくできず、感情をコントロールできなくなるのです。
この状態が続くと気持ちが落ち込んでうつ状態を引き起こしたり、気分障害に繋がったりします。
砂糖の依存症
いつも砂糖を入れた青汁を飲んでいると「甘くておいしい」と脳にインプットされて、砂糖から抜け出せなくなります。それは砂糖を摂取することで「ドーパミン」と呼ばれる脳が快楽を感じる物質が分泌されるためです。
「甘いものを食べると幸せ」と感じるのは脳が快楽を感じているという証拠。
これには麻薬のような性質があり、「快楽のために砂糖を摂る」のような負のサイクルが出来上がります。
こうして甘い青汁で過ごし続けると砂糖から離れられなくなる可能性もあるのです。
砂糖に代用できるもの
砂糖を入れずに飲みやすくしたい場合は他の甘味で代用しましょう。蜂蜜
蜂蜜は砂糖に比べてミネラルが豊富です。そしてカロリーも砂糖に比べると3/4ほどと少し低いです。
さらに「GI値」と呼ばれる血糖値の上昇度合いを表す数字も砂糖よりは低く、砂糖はGI:110で蜂蜜はGI:85でした。
蜂蜜の方がゆるやかに血糖値が上がるので、脂肪になりにくいことが分かります。
しかし、蜂蜜も7~8割は糖分なので摂取し過ぎると太りますし血糖値も上がります。
青汁には小さな一回し程度入れるようにしましょう。
オリゴ糖
オリゴ糖は自然食品に含まれる甘さを加工して作られた天然甘味料です。カロリーは砂糖の約半分で、甘さも抑えられています。
そしてオリゴ糖は腸内で分解吸収されにくく、善玉菌のエサとなりその数を増やす効果があるのです。
善玉菌が増えると腸内環境が整って便秘解消に繋がりスッキリできるでしょう。
体に吸収されて脂肪になる砂糖より、オリゴ糖を摂取した方が健康になれるということです。
ただ、砂糖より甘さが抑えられているので摂取しすぎには注意してください。
カロリー過多になったりお腹を下したりすることもあります。
メープルシロップ
はちみつよりさらにカロリーが低くおススメなのがメープルシロップです。先ほどのGI値も73なので血糖値も上がりにくいですね。
そしてメープルシロップに含まれるポリフェノールには、炭水化物が糖質に変わるときに働いている酵素を阻害する働きがあるので、糖が吸収されるのを抑制してくれます。
カリウムも含まれていてむくみ対策にもなります。
果汁
オレンジやリンゴなどの果汁を搾って青汁に入れると自然な甘みや酸味が青汁の味を引き立ててくれます。はちみつなどよりカロリーが格段に抑えられて健康的になります。
野菜ジュースの感覚で青汁を飲めるのでダイエットにも効果的です。